貯湯タンクの加熱能力

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貯湯タンクの加熱能力

貯湯タンクの加熱能力

 

貯湯タンクの加熱能力は次式の計算により求められます。
Hs=1/3600・ρc・Qd・(th-tc)・cp

 

Hs=1/3600・ρc・Qhm・(th-tc)・cp・r

 

  Hs   加熱能力[W]
  Qhm   時間最大給湯量[l/min]
  ρc  水の密度(1,000kg/m3)
  th   湯の温度[℃]
  tc   水の温度[℃]
  cp   水の定圧比熱(4,186kJ/(kg・K))
  Qd   1日あたりの給湯量[l/日]
  r   1日の使用量に対する加熱能力の割合(建物別同時使用率)

 

建物別同時使用率

 

建物の種類

1人1日当たり給 湯 量

[l/(人・日)]

qd

1日の使用に対する必要な1時間あたり最大値の割合

qh

ピークロードの継続時間

 h

1日の使用量に対する

貯湯割合

v

1日の使用量に対する加熱能力の割合

r

住宅・アパート・ホテルなど

※2※3

75〜150

1

1/7

4

1/5

1/7

事 務 所

7.5〜11.5

1

1/5

2

1/5

1/6

工   場

20

1

1/3

1

2/5

1/8

レストラン

 

 

 

1/10

1/10

レストラン

(3食/1日)

 

1/10

8

1/5

1/10

レストラン

(1食/1日)

 

1/5

2

2/5

1/6

 

(注)
1 60℃において
2 ホテルにおいては、1日の湯の必要量と特性はホテルの形式により変わる。高級ホテルではピークロードは低いが、1日の使用量は比較的大きい。商的ホテルではピークロードは高いが、1日の使用量は少ない。
3 住宅やアパートにおいて皿洗い機や洗濯機のある場合には、皿洗い機1台につき60l、洗濯機1台につき150lを追加する。

 

 

 

 

 

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