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エアコン冷房時の必要加湿量の求め方
エアコン冷房時の必要加湿量の求め方
◇ 算出手順
@ 冷却コイルの入口空気エンタルピを空気線図より求めます。
A 冷却コイルの出口空気エンタルピを下記の計算式より求めます。
h3=h1‐(Hc・3600[kJ/kWh])/ G
=h1‐(Hc・3600)/(r・Q)
B 冷却コイルの出口空気温度、絶対湿度を空気線図より求めます。
C 必要加湿量を下記の計算式より求めます。
L=G・(x1‐x3)・δ
=Q・r・(x1‐x3)・δ
L 必要加湿量[kg/h]
h1 冷却コイル入口空気のエンタルピ[kJ/kg]
h3 冷却コイル出口空気のエンタルピ[kJ/kg]
t1 冷却コイル入口空気温度[℃]
t2 冷却コイルの表面温度(冷媒蒸発温度)[℃]
t3 冷却コイル出口空気温度[℃]
x1 冷却コイル入口絶対湿度[kg/kg]
x3 冷却コイル出口絶対湿度[kg/kg]
Hc 冷却コイルの冷却能力[kW]
G 空気量[kg/h]
Q 送風量[m3/h]
r 空気の比重[m3/h]
δ エアコンの稼働率
◇ 計算例
冷却コイルの冷却能力 12.5kW
風量 2280m3/h
冷却コイル表面温度 5℃
エアコン稼働率 60%
室内温湿度 25℃ 40%(絶対湿度0.0079kg/kgDA)
冷却コイルの出口空気エンタルピh3を下記の計算式より求めます。
h3=h1‐(Hc・3600)/(r・Q)
=45.2‐(12.5・3600)/(1.2・2280)
=28.8
空気線図より
t3=12.7
x3=0.0064
以上の計算結果より必要な加湿量Lは次式で求めます。
L=Q・r・(x1‐x3)・δ
=2280・1.2・(0.0079‐0.0064)・0.6
=2.5
2.5kg/hの加湿量が必要となります。
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